この10年で魚は小さく、少なくなりました。
水中で前が見えないくらい生い茂っていた天然もずくも激減、
逆にあまり見かけなかった海藻が生い茂っています。
シャコ貝をとろうとハンマーを振れば、
たまった濁りが舞い上がり、
貝どころか自分の手も見えなくなる…。
そんな現実に毎日向き合っている漁師の中から
「こりゃいかん」と声が上がり始めるのは自然なことでした。
噂を聞きつけた海洋関係者、学識者も加わり、
「まずはやってみる」を合言葉に、
ひとつのチームが誕生しました。
沖縄のことばで”内海”を意味する「INO(イノー)」。
エコでも、環境保護団体でもなく、
“近未来の海人”のあり方を私たちは追求していきます。
そのためには、課題があります。
海がずいぶん弱っていることを魚たちの次によく知っているのは海人(うみんちゅ)です。

